「北名古屋市と名古屋市の合併」について
北名古屋市は名古屋市と接していて、多くの北名古屋市民が名古屋市に通勤や通学をしている、いわゆる「ベッドタウン」です。一方で、名古屋市民の中には、北名古屋市に勤務地、通学される高校、大学があるという方もいて、北名古屋市と名古屋市は、相互に密接不離の関係となっています。ここでは、「北名古屋市と名古屋市の合併」について、お話しします。
【北名古屋市の合併に関する歴史】
2006年3月20日
「師勝町」、「西春町」が合併し、「北名古屋市」が誕生しました。
2016年
北名古屋市長が市議会において名古屋市との合併検討を表明しました。そして、名古屋市との合併に関する市民アンケートが実施され、「賛成」「どちらかというと賛成」は合わせて56%、「反対」「どちらかというと反対」の23.3%という結果となりました。
【市長の合併に関する考え】
「合併の目的は、スケールメリットとして、広域的観点に立った施策の展開や効果的な行政サービスの提供、基盤整備、財政基盤の強化など、小さな自治体ではなし得ないまちづくりが可能になってくるという点です。こうしたことからも、医療、福祉、子育て、教育、交通など、市民生活のあらゆる向上や高度化・多様化する住民サービスへの対応を名古屋市と一緒に解決していくということは自然な流れであり、その手段の一つとして合併に関する前向きな議論がなされてもいいのではないか」という考えだそうです。
【合併の問題点】
最大の問題点は、下水道普及率と言われています。愛知県は大都市があるにも関わらず、全体の下水道普及率が低い現状があり、2018年度末における愛知県の下水道普及率は、71.8%です。その中でも、名古屋市は99.3%であり、北名古屋市は46.0%という状況です。
名古屋市が最後に周辺自治体を編入したのは、50年以上前、1964年の知多郡有松町と大高町(ともに現在の緑区)の編入です。毎年、下水道普及率は上昇していますが、近々合併するという可能性は低そうですね。