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2019-06-11

― 受け継がれる郷土の伝統芸能 ―

北名古屋市は古くから多くの住人が暮らしていた歴史のある街です。市内北部の【堤下(つつみした)遺跡】は、市内でも最も古い遺跡で縄文時代中期の土器や石器、石で囲った炉の跡などが確認されています。

弥生時代には遺跡の数も増加し、江戸時代には流鏑馬や獅子舞など文化的行事が盛んに行われていました。

今回は、現代まで代々受け継がれてきた北名古屋市の伝統芸能をご紹介しましょう。

▼能田徳若万歳

「熊田徳若万歳」は、才蔵が打つ鼓のお囃子に太夫が扇で舞うという祝福芸です。

鎌倉時代に味鋺村(名古屋市北区)に伝わった味鋺万歳(※味鋺村の安倍徳若が道暁(無住国師)という僧に万歳を教わったことから始まったとされている)を起源とし、北名古屋市無形文化財に指定されています。

祝福芸には様々な種類がありますが、その内の一つが「万歳」です。「万歳」はお正月の家々の門や座敷で祝言をのべるもので、江戸時代には正月の風物詩となっていたようです。

 

▼熊之庄流鏑馬(くまのしょうやぶさめ)神事

熊之庄流鏑馬は市内の「熊野神社」で5年に1度行われる五穀豊穣を祝う神事です。江戸時代の「尾張年中行事絵抄」「尾張名所図絵」などには別名「お手柄祭」と記されており、古くからこの地域に伝わる行事です。

東公民館~熊野神社まで、鼓笛隊や弓矢を掲げる少年達、子ども獅子などが続く流鏑馬行列が練り歩いた後、熊野神社で馬上から矢を放つのは熊之庄の各地区から選ばれた大将です。流鏑馬は費用もかかり昔から数年に一度豊作だった年に行われていたため、今も5年に1度行われているようです。

地域の人々が一緒に繋いでいく伝統芸能があることは、各世代を結びふるさとへの思いを深めてくれますね。

【参考URL】

北名古屋市熊田徳若万歳保存会
【https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1740266266272044&id=1403933203238687】

北名古屋市フォトニュース
【https://www.city.kitanagoya.lg.jp/photonews/list.php?mode=more&no=141】

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