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2022-01-10

古民家を散歩。旧加藤家住宅を訪れてみませんか?

旧加藤家住宅は、この地方では知られた素封家で、江戸時代末期より明治時代中期まで酒造業も営んでいた「大加藤家」と称される名士の住宅になります。

370坪の敷地面積を誇り、主家を中心として長屋門、茶室、離れ、、土蔵、高塀などで構成された、明治期の地主層が典型的に建てた、洗練された様式の自宅です。

激動の時代のを乗り越え、震災や火災、水害などからも免れて、非常に良い状態で維持されているのです。

これらは文化的、歴史的にも価値が高いと評され、大正から昭和に建てられた茶室や離れは、平成11年11月、国の登録有形文化財の登録をされています。

今の住宅とは何もかもが違う古民家へ行くことは、明治時代の空気に触れられ、気分転換にもってこい。

立派な門をくぐると、手入れが行き届いた和風のお庭が広がり、まるでどこか素敵な場所へ旅をしに来たような、そんな気にさせてくれます。

古民家を散歩。旧加藤家住宅を訪れてみませんか?

古民家を散歩。旧加藤家住宅を訪れてみませんか?

北名古屋市の旧加藤家住宅は学びの場にもおすすめ

お子様と一緒に行かれても良いでしょう。

今はオール電化住宅がスタンダードになりつつあり、何でもスイッチを付ければ、直ぐに調理ができますが、それに見慣れている子供達には、新鮮な驚きや発見があるはず。

炊事場は土間にあり、薪をくべて、火を焚かなくては、鍋が温まることも無いですし、レバーを下げれば出る水道もありません。

自分達の暮らしとの違い、そういう時代があったこと、現代はとても恵まれている事を知ること等、肌で感じることで自然と学べるでしょう。

 

収納式の階段や、縁側などは、新しい住宅ではほとんど見かけることの無くなった作りです。

縁側の建具は、枠が木製で、結露が出ることが少ないので、景観も損なわずに冬に訪れてもゆっくりと庭を眺めることが叶います。

天井の梁は見事で、太く曲がり具合のよい物が使われていて、迫力がありますし、鴨居なども非常に分厚い木材が使用されていて、重厚感を感じます。

居間などを見学すると、何世代も受け継がれて来たであろう、大きな金庫が、守り神の様に鎮座しています。

その他にも、見所が沢山あります。

 

この様な文化財が近くにあることは、とても喜ばしいことでは無いでしょうか?

物を壊したり無くしてしまうのは簡単で一瞬のことですが、こうして多くの方により守られ、手入れされることで現代に紡いでいる建物には、その昔の空気感がそのまま残っているような、ゆったりとした風情が昔のまま息づいていると感じずには居れません。

時代を越えた建物、景色に触れることは、自分の中の経験として、普段の生活では味わえない気づきを与えてくれるかも知れません。

是非、美しいこの季節に訪れてみてはいかがでしょうか。

 

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