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2021-09-24

マイホーム売却の前に「リースバック」を検討してみよう

新型コロナウィルス感染症の流行により、失職や減収のためマイホームを任意売却で手放す人が増えています。せっかく手に入れたマイホームを手放すことなどだれも望んでいません。それでも住宅ローンの支払いが困難になると売却するしかないと思いがちです。そんな時、マイホームを売却したうえでそのまま住み続けられるリースバックという方法があります。

マイホーム売却の前に「リースバック」を検討してみよう

マイホーム売却の前に「リースバック」を検討してみよう

リースバックの仕組み

まず、運営会社との間で売買契約を結び、マイホームを売却します。次に運営会社との間で賃貸借契約を結ぶことで、毎月家賃を支払ってマイホームに住み続けることになります。そして、賃貸借契約が切れる時に再契約して家賃を払いながら住み続けるか、引っ越しをするか、買い取るかの3つの中から選ぶことになります。

 

リースバックのメリットとデメリット

マイホームを売却しながら住み続けられるのは、リースバックの最大のメリットです。さらに家賃という形で支出が定額化されます。持ち家であれば経年劣化や災害などで修繕が必要になり、急な支出が増えることもありますが、賃貸なので運営会社が修繕してくれます。また、不動産の価格下落といったリスクも負わずに済むのです。

しかし、メリットばかりではありません。リースバックは自宅の売却価格が市場価格より安くなるのが基本です。また、所有権が運営会社に移ることで、リフォームなどは運営会社の許可が必要になります。さらにいつまでも住み続けることができるとは限らないのです。リースバックの多くは「定期借家契約」で賃貸契約期間が決められており、運営会社との間で合意できれば再契約が可能ですが、運営会社の事情で再契約が叶わず、引っ越しせざるをえない可能性もあります。ただし、「普通借家契約」が締結できる運営会社を選ぶとこの限りではありません。

 

世の中は常に変化し、思わぬことが起こります。それは時として私たちの人生を大きく左右しかねません。マイホームを手放すことを考えた時、任意売却以外にリースバックという選択肢があることで、それぞれのご家庭にとってベストな選択ができるのではないでしょうか。

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